フランスカレー @南北線東大前駅
口コミの評判もまずまずのようだし、こじゃれたカレーをいただいてみるべくこじんまりしたお店のドアをあけた。 お昼にちょっと早い時間帯だが、薄暗い店内ではすでに何組かお食事中だ。 ギンガムチェックのクロスのかかったテーブルがいくつか、FMラジオが流れ、モニターでは「アメリ」が流れている。 ランチはカレーが2種類。メニューの説明が今ひとつピンと来ないので店員さんに説明していただく。「フランスカレー」はさらっとしたチキンカレー、「パリカレー」は豚とラムのキーマカレーでホワイトソースがかかっていて、「フランス」の方があっさりしている。フランスカレーをごはん少なめで注文する。 待つ間は「アメリ」を字幕で楽しむ。ずいぶん待ったなあと思うころにカレーが到着する。 カレーはありがちなチキンカレーだが、少々不思議な重くない味わいだ。ときどき「塩」味を感じる。鶏肉はほろほろに煮込まれていて、だけどスープが濃厚というわけではない。ごはんの上に刻んだナッツと黄色いたぶんドライフルーツが乗っていて甘酸っぱくいいアクセントになっている。 「アメリ」を見ながら黙々とカレーを口に運ぶ。 隣席の女性はキーマカレーのカツカレーで召し上がっていた。トッピングもあるのかもしれない。 小盛りのカレーは850円。 ちょっとお高いなあと思ったがこのあたりではそういう価格なのだろう。 午後いっぱい喉が渇く。 ■
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| 2018-04-03 00:35
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カンティネッタベアート(Cantinetta Beato)@南北線東大前駅 ファミマの隣 この近辺でお昼を取ることになるので、ネットで検索してみた。いくつか候補を選んで行ってみると、日医大通りとの交差点ファミマの手前の八百屋さんの中にこじゃれたドアがしつらえてある。表に黒板が出ているのでそれとわかる。 八百屋のご亭主がお店のことをなさっているので、レストランに、とご挨拶すると、どうぞどうぞ奥へ、ごゆっくりと、と言ってくださる。 店内はシンプルな鋳鉄のシャンデリアとブラケットライトの間接照明で暖かくやわらかで落ち着いた雰囲気だ。お店の奥に広めのオープンキッチンがあって圧迫感がない。 ちょっと早い時間帯で女性二人の先客が着席しておられるだけ。2人掛けが4卓と4人掛けが2つ3つ。 メニューはパスタランチ、メイン料理のつくランチ、パスタとお料理の3種類。それぞれいくつかの選択肢がある。 パスタランチにすることにしトマトソース、ラグー、ジェノベーゼの中からトマトを選ぶ。 ほどなく小ぶりに切ったパンと前菜盛り合わせとして小さめのキッシュと赤蕪のマリネが運ばれる。テーブルごとにボトルにレモン水が置かれる。このレモン水がいい。 前菜を食べ終える頃にパスタが運ばれる。小さい器に粉にしたチーズ。トマトパスタはたぶんフレッシュトマトで作られているのか、とても柔らかい味わいでチーズとよく合う。パスタはスパゲティーニのアルデンテ。こういうアルデンテを久しぶりにいただいたなあと、ちょっと感動する。食べながら、このやさしさは何かと思うが、オリーブオイルとにんにくが前面に出てきていないこともあるかもしれない。満足の一皿である。 パスタを食べ終えるとココットに収まったムースのデザートが供される。これはわたしは少々苦手にかかる分野だ。おいしいんだと思うし、こういう小さなランチにデザートがあるのがうれしい。 キッチンはご主人(ネット情報によると八百屋のご亭主のご子息)とたぶんお母様がヘルプとレジ、ホールはたぶん奥さまかな。そういうアットホームな雰囲気もくつろいだ食事の空間を作っている。 食べ終える頃にご近所のサラリーマン集団や、ビジネスマンおひとりさまなどもこられる。人気店なのだ。 パスタランチは900円だったか。 ご近所にあれば通いたくなるお店なのだった。 ■
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| 2017-12-19 12:48
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六本木 中國名菜「孫」@国立新美術館近くの路地
美術館でジャコメッティを見たあとでお昼を食べるべくこの古い路地を歩いた。たぶん路地は古いが驚くほど食べもの屋さんが充実している。入口にテレビに出たことが宣伝してあったりする。 階段を下りると目を引くのは巨大な金魚蜂で、鉢の中は水草も石もなく澄んだ水だけが張ってあり金魚が涼しげに泳ぐ。店全体の設えも中華風で、椅子に対して背の高いテーブルに中国語を話す老人たちが食事をする様子は、台湾映画を見ているようだ。たぶんご亭主の孫さんという方だろう、ご老人達のテーブルに掛けて頭を寄せて話し込んでいらっしゃる。 さて、ランチメニューを検討すると日替わり定食がおいしそうだが、限定30食となっていて、ラストオーダー近い遅い時間帯ではもうない。点心セットは3名以上となっている。わたしは「清湯」という言葉に惹かれて温かい麺を、連れはあんかけチャーハンを注文する。 食事はとてもおいしい。スープも、細麺の味わいも、やさしく染みいるようでいい。滋味というだけではなくより洗練されたうまく言語化できないうまみがある。卓上には胡椒ほかの調味料は一切置いてなくて、これで食べ切りなさいという自信のひと椀なんだろう。具のバランスとしては海老の多さに対して野菜がささやかで、好みから言えばもっと野菜を! である。 とはいうものの、このやさしい味わいは好きだ。 連れのあんかけチャーハンも、とてもいい味わいだそうでこれだけの量を飽きずに食べられると感心している。 食事のおいしさも、内装や著名な(と後に検索して知るところとなる)料理人を含めアミューズメント要素も満載の、都心観光地らしいお昼であった。 温かい麺は1300円、あんかけチャーハンは小さいスープと香の物付きで1600円。 ■
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| 2017-08-31 23:27
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ukafe(ウカフェ)@六本木 東京ミッドタウンガレリア
午後いっぱい久しぶりで会うyukariさんとしゃべり倒す予定で空けている。 陶磁器を見て、地下のイートインでお腹を満たしたあと、どこぞでお茶でもということになり、案内板をたよりに上に登ってみる。 少々見つけづらい場所にヘアサロンに併設したような形で白く明るいカフェがある。 のぞくとがらんとすいているので入ることにする。 手前にテーブル席がいくつかと正面の前面ガラスの窓際に向かってカウンター席がいくつか。先客はスーツを着た男性がおひとり。 メニューを見ると、オーガニックとか何とかを謳ったお店らしい。コーヒーを注文する。 コーヒーはマグカップで提供される。エスプレッソマシーンで入れたのだろう、うっすら泡が立っている。取り立てて特徴はない、悪くないコーヒーだ。 ここのごちそうはなんといっても全面ガラス張りのこの開放感だ。そして、たぶん偶然だったのだろうけれど、ひと気のなさ。わたしたちが2時間近くしゃべっている間、女性ふたり連れがひと組入られただけだと思う。お店のスタッフも放置しておいてくれるのも居心地がよい。存分に旧交を温め、木立にイルミネーションがともる頃にお店を出る。 コーヒーは600円ちょっとくらい。 ■
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| 2017-02-18 09:56
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過橋米線@ 末広町(または秋葉原)蔵前橋通り妻恋坂交差点
秋葉原。ちょうどお昼時なので前に気になっていた雲南料理というものを食べてみることにする。 わかりやすい場所なのだが少々通りから奥まっていて見過ごしがちである。 お昼時でひょっとすると並んだりするかなあと思って向かうと、ちょうど一組目の方たちがお店を出られるところだった。 店内はちょっと暗く、4人がけのテーブルがみっしり並んでなかなかにぎやかである。窓際に案内される。一人で掛けていたが、すぐに初老の女性と相席となる。 雲南料理という珍しいエスニック料理店ながら、秋葉原らしく近所の勤労者の方々のランチ御用達のお店となっていて、中国料理の日替わりランチもたくさんある。 メニュー表の中から、「伝統雲南風過橋米線」を注文する。 しばらく待つとトレイにランチ一式乗せて運ばれる。初めての人には食べ方も教えてくださる。 大丼には油膜を張った熱々のスープ、お皿1には豚肉や鶏肉の極薄切り、ハムや焼豚、タケノコや豆苗などが並ぶ。お皿2は湯がいた小松菜、モヤシ、湯葉。そして中丼にみっちりと暖かい麺。それにタピオカミルクのデザート小鉢である。 熱いスープにまず生肉やハム類を入れる。大丈夫なのかと思ったが、お肉がごくごく薄いので十分に火が通る。そして野菜、麺も入れていただくのだ。 麺も温かいのでスープも冷めずにいい。鶏と豚のスープは濃くかなり塩からい。 麺は軟らかい中細うどんのような姿をしているがふにゃっとした感触ながら、タピオカのようなプニュプニュとした珍しい歯ごたえだ。 そして濃いスープと絡んでおいしい。中丼いっぱいの麺だったが、なんだか黙々と食べてしまう。 おたのしみのタピオカミルクは、残念ながらタピオカがもろく、ココナツミルクも薄めでご愛嬌程度である。 食べ終えて、テーブルのピッチャーからお茶をお代わりしていると、相席のお向かいの女性が、それおいしかったですか?と聞かれる。ええ、と答えると、自分のお皿を指差して、とても塩からくて、といわれる。見ると、ソース色の黒い焼きそばが半分以上残っている。むむ、それは残念でしたねと言うと、とても残念そうに口角を上げて席をたたれた。 じつはわたしの過橋米線も塩辛かったのだ。あとで酪農カフェオレ1本とマグカップのお茶2杯半も飲んだ。 伝統雲南過橋米線(ランチメニュー)は980円。 いつか行った練塀町のジャイヒンドが閉じていた。 あの古めかしい一角が千代田区によって再開発されるためらしい。 そして神田須田町で新しいお店が始まるようだ。祝。 妻恋坂交差点の一角にそこだけ昭和の違空間が残ったように二階建ての板塀の店構えの前に桜が咲いている。 ■
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| 2016-03-24 15:54
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ビストロシロ@広尾・渋谷橋交差点北
久しぶりに友人と遊ぶ。 山種美術館の愉快で楽しい展覧会に向かいつつ、お昼をどうしましょうと歩いていると、こじゃれたパスタ屋さんの店頭でまだーむ4人連れがここもいいけどあっちのお店はお魚料理のおいしいのが出てくるなどとおっしゃるのが聞こえる。なるほどと、見に行ってみる。 これまたこじゃれた店構えでお昼時とあって席はほとんど埋まっている。ちょっと重い扉を引いて、予約してないけど席があるかどうか尋ねる。タブレットをあれこれ操作して、OKをいただく。 お店は2階もあり、案内された2階の方が窓が広く開放的ないい気分である。ほとんどが2人連れで、和やかな明るい雰囲気で食事をされている。 ランチは7~8種類あるメインを選ぶが、どのお皿にもサラダ、パン、スープ、食後のコーヒー・紅茶、デザートが付く。 白身魚(かじか? 聴きとれず)のポワレと春野菜のソテーにシャンパンビネガーのソースを選ぶ。連れはアサリと辛子菜とフレッシュトマトのパスタ。 サラダのドレッシングもいいオイルとビネガーを使ってあっておいしい。ポタージュはデミタスカップにささやかに供される。 お魚は2切れたっぷりで、美しく盛りつけられ、何よりおいしい。魚が新しくてプリッとしていておいしいのだ。いいあんばいにカリッと焼いてあり、ビネガーソースも上品でいい。野菜のソテーも彩りよく、気持ちがいい。 連れのパスタもソースがとてもおいしいそうだ。 デザートはリンゴのコンポートとジュレ、それに小さなアイスが添えられている。 お隣の席がお行儀悪くも目に入ってしまうが、ストウブのオーバルがテーブルの真ん中にある。ブイヤベースのようだ。最後のスープでリゾットを作ってテーブルでチーズをすりおろしているのもおいしそうだった。 ポワレのランチは1500円。そのほかも2000円以内くらい。 山種美術館 「ゆかいな若冲・めでたい大観 ――HAPPYな日本美術――」 ■
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| 2016-03-05 15:16
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NEDUCAFE@表参道(根津美術館内)渋谷から2㎞
久しぶりの友人と松竹梅展を見て、庭園の中にあるカフェでサンドイッチをかじりつつ旧交を温める。 ここのカフェは美術館併設なので、最初に展覧会の入場料を支払う必要がある。そして展覧会の内容はしぶい。そのせいかどうか、お客の年齢層も高めで穏やかな時間がゆったりと流れる。 三方をガラスで囲まれて、明るい森の中にいるように静かで落ち着いた雰囲気がいい。ひとりで食事の後に本を読んでおられる方もいて、ああ、こういう時間の過ごし方もあるのだと思う。 BLTサンドイッチは厚めのイギリスパンのトーストで作ってあり、軽いパンがたいへんおいしい。 付け合わせのサニーレタスのサラダもみずみずしくておいしい。このドレッシングの味は記憶があった。 ドリンクセットのポットで供される紅茶は3種類(ブレンド、ダージリン、アッサム)から選べるようになっている。ダージリンはきつそうなのでブレンドを注文する。ストレートで飲んでおいしい紅茶だ。 お水もレモン水で、上等、上品な雰囲気にあふれる。 展覧会は松竹梅もよかったが、常設展の百椿図が素晴らしかった。江戸時代は椿が珍重されたようで、狩野山楽の筆による百種類の椿の絵に文人、貴族などいろいろな人が賛を書いている。何年もかけて持ち回りで賛を書いていったのらしい。すごいプロジェクトだし、絵も字も調和がとれていて見応えがあった。 BLTサンドは1000円。+400円でドリンクがつく。 以前の訪問の記録 ■
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| 2016-01-23 15:34
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珈琲茶館 集@五反田駅西口前
カフェオスロに寄っておしゃべりの続きを、と思ってドアを開けると満席だった。 しょうがないので二階にあるもう一つの喫茶店に行ってみる。上等そうなお店の雰囲気だ。 友人いわくおいしいですよ、ちょっと高いけど、と。 ブレンドが3種類ありウェイターのおにいさんに違いを訪ねると酸味やコクの話をしてくれ、リッチブレンドよりアロマブレンドがカフェインが少なく、この時間だとそちらがお勧めかと思うといわれるのに従う。 しばらく待って運ばれてきたのは、今時珍しいサイフォン点てのコーヒーだった。客席でジノリの白いカップに注いでくれる。 コーヒーは香りが豊かで酸味や苦みは抑え目で飲みやすくておいしい。 お店の最後の時間帯でゆったりと優雅な時間が流れている。たいへん居心地のいい空間でおいしいコーヒーをいただくぜいたくを味わう。 ブレンドコーヒーは750円。 ■
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| 2015-05-17 02:28
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五反田おにやんま@五反田駅西口ガードの横。
前にここを通ったときに、同行の人にここのおうどんはおいしかったと教えられたことがあって行ってみる。 まだお昼には間がある時間だったけど前の歩道には3人おじさまが並んでいる。 先に食券を買いなさいとあるので食券を買うのにもたもたして、顔がみえたお店の人に券が出てこないとか言って教えてもらい、ちょっとはらはらする。だから食券の券売機は嫌いだ。後ろに誰もいなくてほんとによかったよ。 お店の前にはうどん玉が箱に入れて積み上げてあり、店の人が出てきては玉をつかんで中に持って行っててすごい戦闘モードが漂っている。なんだかまずいところに来ちゃった雰囲気で並んで待つ。 お客は次々と入れ替わるので、さほど長く待つことはない。 小屋掛けのようなところで、中央の調理場ではうどんを湯がく、てんぷらを揚げる、盛り付けるという作業をすごい勢いでやっている。 その周りをカウンターが囲み、10人ほどが立ち食いで各自のおうどんに取り組んでいる。 前の人が出てきたので中に入ると、前の人のどんぶりとか布巾がそのままになっていて、給茶器からお茶を汲んでいる間にそれらが下げられる。食券を差し出ししばし待つとささっと出てくる。このあたりは時間の無駄もなくていい。 注文は天ぷらぶっかけうどん。冷たいうどんに冷たいだし汁がかかり、熱いてんぷらが乗っけられている。天ぷらは海老、人参と鶏天が二つ。 うどんはクニュクニュもちもちと腰があってつややかで食べ応えがある。出汁も濃すぎず甘すぎず辛すぎず、あんばいがいい。九条ねぎの小口切りが散らしてある。うどんはとても長いので途中で噛み切らざるを得ない。天ぷらもそつがない。鶏天は鶏肉に味がついていて柔らかくて食べやすい。人参の天ぷらとは珍しいなと思う。 黙々と食べるが、好みから言うと、うどんはもっと小麦粉の味がするのが好きだ。かなり洗練された上品な味だと思う。 食べてると調理場の真ん中の天井から梯子が降りてくる。なにごとと見ていると、天井からうどん玉の入った箱を下ろしては店の外に積んでいく。そしてうどんもとになる小麦粉を捏ねた粘土状のものを二階に持ち帰っている。天井裏が製麺場になっているらしい。 さっさと食べ終えて挨拶をして出る。 あとでネットでみると大変有名なお店であった。おいしかったが、そんなに絶賛するのかなあと思う。 ただ、なかで食べている最中には、待っているときにびっくりしたほどの戦闘モードは感じられず、確かにすごい勢いで調理はしているが、居心地は悪くはなかった。女子率は2割ほど。 天ぷらぶっかけうどんは470円。 だいたい500円前後。この場所でこの価格はすごい。 ■
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| 2015-05-03 01:15
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おいしいお酒に出会った気がする。沖縄の島のラム酒だ。 何年か前に新聞かネットの記事で読んだことがあった。沖縄の孤島で島唯一の特産のサトウキビを使って、一から独自にラム酒の製造を始めた女性の記事だった。そのなんだかかわいらしい名前が記憶のどこかに微かに残っていたのだ。 Amazonで沖縄の泡盛特集をやっていた。何となく見ていてふとそのラム酒のことを思い出したのだ。Amazonを検索してみると沖縄ではラム酒が何種類か製造されているらしいことがわかる。 そしてその中に件の記事に出てきたコルコルもあった。 南大東島のグレイスラムのラム酒、COR COR (コルコル)だ。 COR COR25(アルコール分25%)がプライムになっているので、赤・緑2種類注文してみる。ああ、Amazonでお酒を買うのだ。 赤ラベルはサトウキビから砂糖を精製するときの副産物の糖蜜を発酵させて作るそうだ。 無色透明で、ラム酒特有(と思っていた)カラメル風の焦げ甘い香りはほとんどない。フローラルな甘い香りとともに焼酎や泡盛に通じる土着的な香りがする。とても個性的な香りだが、くどくなくていい。 緑ラベルはCORCORアグリコールという。アグリコールはサトウキビのしぼり汁を発酵させて作るそうだ。この製法は世界的にも希少だという。 このアグリコールはさわやかなラム酒だった。コルコルよりさらにフローラルな香りが際立つけれども、のどを通った後で、若干詩的な表現をするなら海辺の草原を渡る風みたいな広々と広がるさわやかな香りが広がるのだ。これはちょっと驚いた。もちろん、コルコルの土着的な香りも混じっていて、なんというか南大東島という島をそのまま感じることができるようだった。 グレイスラムのページはこちら ![]() ![]() イエラム・サンタマリア・ゴールドは名前も美しく、ボトルも大変美しい。伊江島には製糖工場がなく、アグリコールで製造したラム酒をオーク樽で熟成させてこの黄金色と香りを出していくのだそうだ。ちなみにサンタマリア・クリスタルは無色透明。 このイエラムは、グラスに注いだその香りが美しい。甘い香りと馥郁たる樽香。コルコルのような土着的な香りはなく、洋酒らしい香りだ。口に含むとやっぱり島の海辺の草原を渡る風のようなさわやかな香りがする。 実際はざわわざわわと風に鳴るサトウキビ畑なのだろう。 珍しくもおいしいお酒に出会った。 追記 そのご、イエラム・サンタマリアのクリスタルを注文する。 こちらはオーク樽ではなく、ステンレスの樽で熟成させるのだそうだ。樽香がまったくない分、サトウキビのもともと持つ香りだけをストレートに味わう。 これは本当に美しいお酒だと思う。華やかさはない。でも鼻腔に広がる香りは植物の青さをほんの少し感じさせる。CORCORアグリコールよりさらに上品にサトウキビ畑を渡る風を思わせる。 私の好みではこれがいちばん気に入ったかなあ。 じつはさらに小笠原ラムも注文する。 これは糖蜜から作るインダストリアル・ラムだ。独特の焼酎にも似た土着的なといってもいいような香りがある。 そして何より力強い。のどの奥にガツンとくるような強さだ。ボトルも大変重くてズシリとしている。 ラムも様々だが、もう輸入のカラメルで着香したラムを飲みたいとは思わなくなった。 ■
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by e3eiei
| 2015-03-19 00:33
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