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不在者投票で警察の事情聴取?

『富士日記』 昭和43年6月13日 中公文庫(中)345

テレビで。勝山村は大量棄権の恐れがある。勝山村は三月三日の村長選挙のとき、六十八パーセントが不在者投票をしたので、警察に出頭を命ぜられ、事情を聴取された。それで、今度の参院選挙では絶対投票に行かないといいだす村民が多くなり、村役場では慌ててチラシを配って、選挙に行くように説得している。

不在者投票がかくも高い割合に上った要因は何だったのだろう。

付記
つまりは土地の有力者による戸別訪問と買収がらみの不在者投票ということであったらしい。
「なぜこういうことを申し上げるかと申しますと、実は三日に行なわれました山梨県の勝山の選挙の例ですが、この勝山村の選挙は三日の投票日ということでありましたけれども、告示から五日目にすでに六四・八%の不在投票をしてしまった、こういう事実があるわけです。これについては、もうすでに三十数名が取り調べを受けている、きのうの夕刊等でも逮捕された、こういう記事が出ておりましたが、このようにして一部の人が戸別訪問をやる。たまたまこういういなかのほうに行きますと、部落を押えている有力者、その人だけが戸別訪問をやるというような形になってまいりますと、これは当然その有力者の圧力のもとに、本来あるべき選挙の姿を曲げて公平な選挙ができなくなる。これは私見て驚いたのですが、すでに告示から五日目で六四・八%も投票が済んでしまった。しかも当日不在という理由です。」(第058回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号 昭和四十三年三月六日(水曜日))
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/058/0530/05803060530003c.html
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/058/0530/05803130530004c.html
by e3eiei | 2006-04-13 23:41 | 見聞 | Trackback | Comments(0)
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