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天婦羅いもやのてんぷら定食

天婦羅いもや早稲田店@早稲田通りの裏通り

ほとんど2時という時刻になっているが、暖簾のはためいているのが見え、あ、間に合ったと引き戸を開ける。お店は食べ終えようとしている先客がひとりおられるだけでがらんとしている。まだ大丈夫ですか、と尋ねて入る。

てんぷら定食を注文する。おじさんがてんぷらを揚げる間、おばさんがおつゆやご飯を整える。ご飯は大きな木のおひつからよそわれる。見ているとしゃもじに大盛り3杯も盛られるので、軽めにしてもらう。ごはんがおいしい。
揚げたてのてんぷらは、持ち重りのするくらい大きな紋甲いかが二切れ、これは隠し包丁が入っていて食べやすい。えび、きす、珍しい海苔のてんぷら。この海苔のてんぷらは最初昆布かと思っていたら海苔だと教えてもらう。それくらいにうまみがあっておいしい。かぼちゃ、にんじん、なす、春菊。かなりのボリューム。蜆汁は味噌仕立てである。少々味が濃い。

食べ終えるころにおばさんが、こんなにお客の少ない日はない、27年間ここでやっているけど、こんなことは特別ね、といわれる。それからしばらくおばさんの話をあれこれ聞く。
次のお客が入ってきたのを潮時に切り上げる。帰りがけに揚げ玉を袋にいっぱいくださる。常連でもないのに、特別の日のお客サービスかな。。
この揚げ玉は、お店で売られている調教されたそれとはまったく別物の、ワイルドな「天かす」といったほうがいいくらいの素朴なものだった。

てんぷら定食は蜆のおつゆがついて600円。
by e3eiei | 2010-02-11 00:02 | 食べたもの 早稲田界隈 | Trackback | Comments(0)
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