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小さな日常のよろこび

近しいものを亡くしたことしは、死と生とを考える機会が多い。

迫りくる死を目前にしてもなお、いやむしろ死がそこまで迫り来ているのがわかるからこそなのかもしれない、ひとは自分が何のために生きているのかと問う。
身体的な苦痛と社会的活動からの撤退を余儀なくされ、何度か死線をくぐりぬけてきたうえで、問いかけられる「私はこれから先、何をどのようにすればいいのだろう」ということばに、どう答えればいいのだろう。

ローラ・インガルス・ワイルダーは、81歳のときにこういうメッセージを残している。


親愛なる日本の子どもたちに

あなた方は遠い国に住み、ちがった言葉を話しても、それでも、人間の生きていくうちに本当に値打ちのある物事は、私が、ずっと前に子供であった時と同じく、私たちみんなにとっても同じであると思います。  本当の値打ちのある物事は、年月が過ぎても、1つの国から他の国に移っても変わることはありません。

そういうものは、きっとあなた方も持っていると思います。  いつも一番いいことは、正直で誠実であること、自分に与えられているものを充分に生かせて使うこと、小さな日常のよろこびで幸福だと感じること、苦しい時にも元気にしていて、危険な時に勇気を持つことです。

あなた方みんなに対する愛と、あなた方の幸福に対するこの上ない願いとをお送りします。

1948年7月8日  心からなるあなた方の友 ローラ・インガルス・ワイルダー


迫りくる死の足音を確かに耳にしているひとにとって、ふだんの感情生活を保ち「小さな日常のよろこびで幸福だと感じる」ことはとてつもなく大きな勇気のいることだと思う。苦悶の床の上にあって、いっときいっときをふだんどおり生きていくことが、あなたの勇気であり、あなたの生の証であり、そのようなあなたを誇りに思う。


来年、いつも元気にしていて、勇気をもっていきていきたい。
あなたを忘れない。
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by e3eiei | 2011-12-26 10:46 | 見聞 | Trackback | Comments(0)

めんめんのカキフライ定食

めんめん@新江古田 目白通り路地入る

カキフライの季節が来たのに、ことしはまだどこのカキフライもいただいていないなあ、と思いつつ、ちょっと足を延ばす。確か、ここのカキフライはおいしかった記憶がある。

少し遅い時間帯で、引き戸を開けると先客はカウンターにおひとり、散らかったテーブルをおばさんが片付けている。

カキフライは大小2種類あるが、前に小を注文してあまり歓迎されているふうでもなかったのを思い出し、ふつうのカキフライにする。定食にしてもらう。

年配のご主人が、注文を受けてから丁寧に調理される。
しばらく待つと、白い8角形のお皿に豪勢に盛られたカキフライが登場する。とても大きいというわけではないふつうに大きなカキフライが6つもこんもりと盛りつけられていて、1/8のくし型レモンとからし、それにタルタルソースが添えられている。卓上のソース、そして醤油も示唆される。お皿には、千切りキャベツ、くし型のトマト、それにポテトサラダまで付いている。これに根菜のおみそ汁と丼のごはん、そしてぬか漬けがつく。ごはんは軽めにしてもらう。

まずはレモンをギュッと絞って一つ目に取り掛かる。ああ、これは油の香りか、何かバター風でもあるような甘やかな香りがする。そしてかみしめると、牡蠣がおいしい。ぷっくりいいあんばいに揚がっていて、気持ちがほわんとにこやかになる。レモンは大ぶりで6個のフライに行きわたり、それもうれしい。キャベツにはドレッシングを垂らしてあるが、タルタルソースで和えていただく。脇役たちもそれぞれに正しくおいしい。
お腹も適度にくちくなり、満足なお昼である。

ごちそうさま、と支払いを済ませると、それまで平ったい声で常連さんと世間話をしていたご主人が、急に節ばった声をして「どうも、あいぁとぉっす!」と挨拶される。

店の表には「カキフライ」と「白玉めん」が貼り出されている。白玉めんはなんだろう、次にいただいてみようか。


カキフライ定食 1210円。
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by e3eiei | 2011-12-22 23:38 | 食べたもの 江古田界隈 | Trackback | Comments(0)

人を雇用すること(東電)

記事を読み、憤りで震える。
フクシマの、かくも危険な場所での作業に従事する人を雇うのに、「ヤウチ」さんだの「イイヤマ」さんだのというだけの、メモにも満たない「本人確認」で、しかも作業記録も残さないような杜撰な安全管理のもとで働かせているのか。
30余年前の、堀江邦夫『原発ジプシー』(今年改訂版)に描き出された、その雇用と差がないように思われる。つまり、この数十年間に、作業員の命を守るという発想にさほどの進展がみられない、むしろ後退しているかもしれないということだ。
けっきょくのところ、命の問題は「彼らの問題」であり、「われわれの問題」とはなりえていないのだ。


以下、時事ドットコムによる記事の引用

東電、連絡取れない作業員公表=早急な内部被ばく検査呼び掛け

 東京電力福島第1原発事故で、東電は14日、6月までに働いた作業員のうち、内部被ばく検査を受けないまま連絡が取れなくなっている13人の氏名をホームページで公表し、心当たりのある人に連絡を呼び掛けた。このうち外部被ばく線量が判明している8人の最高は約4.5ミリシーベルトだが、作業時に全面マスクを正しく装着していない場合は内部被ばくが懸念されるため、東電は「早く検査を受けていただきたい」としている。
 6月8日までは身分証明書を確認して作業員登録するシステムが復旧しておらず、氏名や生年月日は自己申告。3月後半に働いた「ヤウチ」さんと「イイヤマ」さんは、姓しか分かっていない。作業内容の記録もないが、放射能汚染水の処理設備工事やがれき撤去作業などに携わった可能性があるという。(2011/12/14-20:52)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011121401009
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by e3eiei | 2011-12-15 01:08 | 見聞 | Trackback | Comments(0)

済州(チェジュ)の純豆腐ちげ

済州(チェジュ)@江古田駅南口

冷たい12月に温まるものを食べたいと思い、しばらくコリアンをいただいていないことに気がつく。
ぱくちゃんちが新しくなっているので近寄ってみたら、夜だけの営業だ。江古田は、なのか、近頃は、なのかわからないが、夜だけ営業が目につく。
で、仕方がないので角を曲がって済州(チェジュ)に行く。小ぢんまりした店内では、若い女性が二人、そしてカウンターにはかなりできあがったおっさんがひとり。

本日のおすすめが純豆腐チゲなのでそれにする。
しばらくして、ステンレスのコップ(なんだか歯医者のコップを思い出させる)に冷たい水、レタスに甘いドレッシングをかけたサラダと、生酢のキムチが来る。それらを食べ終えてしばらくするとごはんと、そしてぐつぐつ煮えたぎっている鍋が来る。

ごはんを投入しつつ注意深くいただく。少々塩味が勝っている。辛みはほとんど感じられず。豆腐や玉ねぎ、ささやかなアサリ2個、それに生卵が具になっている。ごはんとともにいただくうちに味もなじんでき、からだもほかほか温もってくる。

食べ終えて店を出ると冷たい雨が落ちてきていた。


純豆腐チゲ(本日のおすすめ) 600円。


以前の訪問の記録

ビビンバ

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by e3eiei | 2011-12-11 14:54 | 食べたもの 江古田界隈 | Trackback | Comments(0)

トキのオムレツカレー

トキ@江古田駅南口

一度は入ってみなければと、長いこと思っていたのだ。
ほんのちょっと遅い時間だったが、先客がひとり、新聞を片手に、何というかものすごい量のナポリタンをお召し上がり中。
昔ながらの喫茶店である。椅子はガムテープで補修してあったりする。喫茶店らしく、ナポリタンだのミートソースだの、カレーだのそしてとんかつがある。ここはカレーにしよう。オムレツカレーと壁に張り出してあるので、それにする。

おばさんと言うにはややハイカラな女性に注文すると、ごはんは少なめにしましょうか、と言われる。多いんですか、と聞くと、50円引きです、と方向の違う答えだが、ナポリタンがなかなか減らないのを見て、少なめに決める。福神漬は乗せていいですか、と聞かれるので、断る。これは珍しい。

やたらと愛想のいいその女性が、お待たせしてすみませんねえ、サービスです、と氷の浮いたアイスティーを持ってくる。で、しばらくしてステンレスのボート型のボウルにカレーが来る。にんじんとかセロリをすりおろして作っているのだそうだ。さらにしばらくしてライスが来るのだが、白いご飯に帽子型に薄焼き卵をかぶせてある。
こうきますか、と、やや意表を突かれる。

卵をめくってごはんとカレーを混ぜつつ、卵と一緒にいただく。カレーは塩味が勝っていて、豚肉が二つごろんと入っている。食卓にカレーホットがあるので、それをタラタラ落としていただく。「オムレツ」はやや甘みの勝った布置のちりちりなった薄焼きである。
じつは鼻風邪で香りが全く関知できないので、何とも言えないが、ふつうにおいしい喫茶店のカレーだったと思う。あとから来たお客さんがカツカレーを注文されていて、そうすればよかったなと思う。

食べ終えて冷たいアイスティーをいただく。みると、ナポリタンのサラリーマン氏はまだナポリタンと格闘中である。

件の女性に、きょうは雨のなかほんとにありがとうございました、と言われつつ支払いをする。
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by e3eiei | 2011-12-01 22:11 | 食べたもの 江古田界隈 | Trackback | Comments(0)