コルコル、そしてイエラム・サンタマリア (追記 小笠原ラム)

おいしいお酒に出会った気がする。沖縄の島のラム酒だ。

何年か前に新聞かネットの記事で読んだことがあった。沖縄の孤島で島唯一の特産のサトウキビを使って、一から独自にラム酒の製造を始めた女性の記事だった。そのなんだかかわいらしい名前が記憶のどこかに微かに残っていたのだ。

Amazonで沖縄の泡盛特集をやっていた。何となく見ていてふとそのラム酒のことを思い出したのだ。Amazonを検索してみると沖縄ではラム酒が何種類か製造されているらしいことがわかる。
そしてその中に件の記事に出てきたコルコルもあった。
南大東島のグレイスラムのラム酒、COR COR (コルコル)だ。
COR COR25(アルコール分25%)がプライムになっているので、赤・緑2種類注文してみる。ああ、Amazonでお酒を買うのだ。

赤ラベルはサトウキビから砂糖を精製するときの副産物の糖蜜を発酵させて作るそうだ。
無色透明で、ラム酒特有(と思っていた)カラメル風の焦げ甘い香りはほとんどない。フローラルな甘い香りとともに焼酎や泡盛に通じる土着的な香りがする。とても個性的な香りだが、くどくなくていい。
緑ラベルはCORCORアグリコールという。アグリコールはサトウキビのしぼり汁を発酵させて作るそうだ。この製法は世界的にも希少だという。
このアグリコールはさわやかなラム酒だった。コルコルよりさらにフローラルな香りが際立つけれども、のどを通った後で、若干詩的な表現をするなら海辺の草原を渡る風みたいな広々と広がるさわやかな香りが広がるのだ。これはちょっと驚いた。もちろん、コルコルの土着的な香りも混じっていて、なんというか南大東島という島をそのまま感じることができるようだった。
グレイスラムのページはこちら
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さて、これらのお酒が残り少なになってきて、もう一度注文しようかとAmazonを眺めているとほかの島のラム酒も気になってくる。そこで伊江島のラム酒を注文してみた。イエラム・サンタマリアだ。なんて美しい名前だろう。

イエラム・サンタマリア・ゴールドは名前も美しく、ボトルも大変美しい。伊江島には製糖工場がなく、アグリコールで製造したラム酒をオーク樽で熟成させてこの黄金色と香りを出していくのだそうだ。ちなみにサンタマリア・クリスタルは無色透明。
このイエラムは、グラスに注いだその香りが美しい。甘い香りと馥郁たる樽香。コルコルのような土着的な香りはなく、洋酒らしい香りだ。口に含むとやっぱり島の海辺の草原を渡る風のようなさわやかな香りがする。
実際はざわわざわわと風に鳴るサトウキビ畑なのだろう。
珍しくもおいしいお酒に出会った。

追記
そのご、イエラム・サンタマリアのクリスタルを注文する。
こちらはオーク樽ではなく、ステンレスの樽で熟成させるのだそうだ。樽香がまったくない分、サトウキビのもともと持つ香りだけをストレートに味わう。
これは本当に美しいお酒だと思う。華やかさはない。でも鼻腔に広がる香りは植物の青さをほんの少し感じさせる。CORCORアグリコールよりさらに上品にサトウキビ畑を渡る風を思わせる。
私の好みではこれがいちばん気に入ったかなあ。

じつはさらに小笠原ラムも注文する。
これは糖蜜から作るインダストリアル・ラムだ。独特の焼酎にも似た土着的なといってもいいような香りがある。
そして何より力強い。のどの奥にガツンとくるような強さだ。ボトルも大変重くてズシリとしている。

ラムも様々だが、もう輸入のカラメルで着香したラムを飲みたいとは思わなくなった。




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by e3eiei | 2015-03-19 00:33 | 食べたもの | Trackback | Comments(0)
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