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笠置そばの天玉うどん

笠置そば@西荻窪駅南口

西荻で用を済ませたあと駅南口の評判の高い中華ラーメンに行ってみる。2時を回っているのに6~7人の行列ができている。
この辺はやきとりだのエスニックだのお店が軒を連ねていて、ウィークデーのお昼にもう店先でジョッキを傾けておられる。何か麺類の気分になっているのでそのあたりを見回してみると手打ちうどんののぼりが見える。のぞいてみるとカウンターだけのお店で2~3人の男性が食事中だ。

店先の看板にメニューがいろいろある。カウンターに腰かけて天玉うどんを注文する。すると、うどんがねえ、いま切れちゃってて、あと15分くらいでできるんだけど、細ーいうどんならあるけど。とおっしゃる。せっかくならなんかそのあと15分でできるのを食べてみたくなり、じゃあその辺ぐるっとして来ますと出直すことにする。ぐるっとしてる間にいいところが見つかるかもしれないし。

で、このぐるっとは西荻の魅力を十二分に発見できて楽しい街歩きになった。
モイスェン(Maeuschen)というとてもかわいいケーキ工房でおいしいタルトをお土産にしたり、インドカレーの香りをあたりにまき散らしている料理スタジオの入った古いビルの1階がおもしろかったり。とてもおしゃれな住宅街のそこここに雑貨店やこじゃれた食堂やカフェがあってすてき。少し前まで吉祥寺もこんなふうに立ち寄ってみたくなるわくわく感や親しくおしゃべりしたくなる雰囲気が横溢していたなあ、と西荻の虜になる。
小一時間も歩いてけっきょく最初の笠置そばに戻る。

再びカウンターに座るとおじさんが、ああ、うどんね、と言われる。奥の席では店のおばさんと客の男性がどこかの花火大会の話で盛り上がっている。
カウンターのガラスケースに何種類も天ぷらが置いてある。切れてるのもある。で、天玉うどんというのは、熱いおうどんに野菜かき揚げと生卵、それにたっぷりの刻みネギが乗る。おじさんが実に手際よく調理される。
うどんはいかにも手打ち手切りの平べったい麺。おつゆは少し甘くて、最初うわと思う。でもこれがすぐに慣れてきて生卵にも合うのが不思議。
おじさんにお店で打ってるんですかと聞くと、ええ、と。きしめん?と聞くと、少し暑くなってきたでしょ、それでちょっと平べったくしたんです、寒い時は煮込みなんかで太い麺にしてたんだけどと言われる。細いのもあるそうだ。稲庭みたいなの?と尋ねると、まあそう、ここで打って切るのはこっちは機械だけどと言われる。おもしろいものだと思う。平麺はそれほど強いコシを感じるのではなく、かといってつるつるでもなくふにゃふにゃでもない。でもおいしい。

後で来た人の注文の仕方を見ていると、「海鮮、そば」という。つまりあったかいおつゆのうどんか蕎麦を決めて好みの天ぷらを入れるのだ。これいいなあ。天ぷらは揚げたて、持ち帰りもできると書いてある。

天玉うどんは440円。(460円だったかな?)

うちに帰ってネットで検索してみると、笠置そばというのはチェーン店らしい。ずいぶん自由度の高そうなお店にみえる。
(天ぷらケースにはタラの芽など山菜の天ぷらまであった)


by e3eiei | 2014-04-26 22:20 | 食べたもの 中央線沿線 | Trackback | Comments(0)
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