市村記念体育館@佐賀市城内
まるで怪獣のようだと子ども心に思っていた。同じ吊屋根構造をとる代々木第一体育館にも似ているなあとか。。 ちょっと調べ物をしていたら、この体育館の設計者が坂倉準三氏という、ル・コルビュジエに師事した建築家であることがわかった。体育館そのものは「佐賀県出身の元リコー社長 故市村清氏が私財2億1千万円を投じ、昭和38年3月11日に佐賀県に寄贈された」と体育館のページに記されている。 その立派な由緒に思いを馳せながら、坂倉準三の作品をgoogle先生の導きでみていると、なんと、このきょうだい分が出現したのだ!!!弟みたいにかわいらしいが、佐賀のが1963年で西条市のが1961年だそうなのでお兄ちゃんだな。かわいい!!!! 西条市の体育館はすでに1998年に老朽化のために閉鎖されているようだ。まだ無事でおられるのだろうか。 (写真はそれぞれtanokurasusumuさんのページ・ただおーさんのページ(市村記念体育館)、yancanさんのページ(西条市体育館)からお借りしました。) 思い出したが、市村記念体育館を県立体育館と呼んでいたころには、正面の丸い芝生のところは大きな噴水があって、夜は色の変わるライトアップが施されていた気がする。 追記(2015年7月27日) 小ぢんまりと、地域のなかに溶け込んだ存在だったようだ。→このサイトの写真は周辺の雰囲気もよく伝えてくれている。 このような写真をみていると、日本の建築構造物は数十年で使命を果たしてしまうことを想定してつくられているのかとさえ思われる。遺していこうという社会意識を喚起していくよりも、新しいものを立て直そうという方向へ。国立競技場もそうだ。 石造りの建築がない文化だったせいだろうか。
by e3eiei
| 2012-09-11 00:01
| 見聞
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